映画「愛と哀しみの果て」(1985)の感想。壮大なアフリカの映像が躍る。

メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード出演。アカデミー作品賞受賞。

舞台は100年前のアフリカ。裕福なデンマーク女性の主人公は、求婚されケニアに移住して酪農を始めようとする。しかし、夫との仲に徐々に亀裂が入り、新たに始めたコーヒー農場の経営もうまくいかない。そんなときハンターのイギリス人と深い仲になる。

よくある女性の自立と愛の物語。メルリ・ストリープが、数々の苦難に見舞われながらも、くじけずに前を向くたくましくて強い女性を好演している。影のある演技はやはりうまい。ロバート・レッドフォードは、こういった格好いい風来坊は似合っている。

二人の物語は、舞台がニューヨークであっても成り立つようなもの。この作品の見どころは、やはり壮大なアフリカの自然とそこでの生活。アフリカ旅行のパンフレット見たときに感じる、壮大な未開の大陸が画面一杯に展開される。一方、アフリカの悪いイメージは現れない。現地の人々は礼節があり、野生動物や過酷な自然環境は恐ろしいくらいに牙をむくことはない。

あこがれのアフリカを見たいなら、イメージ通りの映像が見ることができると思う。