映画「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」(2010)シリーズ第3作の感想

「踊る大捜査線」の劇場版第3作。青島が係長に昇進し、キャストの入れ替えもある。

湾岸署が新庁舎に引っ越しをすることになり、青島が引っ越し本部長に任じられる。その最中に拳銃が盗難にあい、盗まれた拳銃を使った殺人事件が発生する。犯人は、青島がかって逮捕した犯罪者の釈放を要求する。更に、新湾岸署のセキュリティシステムが乗っ取られ犯人によって閉鎖されてしまう。

ネットを使った犯罪、顔の見えない犯人など、これまでとの共通もあるが、少しトーンダウンした構成。このシリーズのよさは、過度の迫力にあると思うが、それが弱まっているので、期待を裏切るという感想を持つファンもいるかもしれない。

前作から少し間をおいてからの製作で、これまでのパターンを忠実に踏襲しているが、そこが逆にマンネリ感を招いているように思える。こういうタイプの作品は、安定した頃に勢いがなくなっていく。単発で見ればそれなりに面白いが、シリーズものとしては少し物足りない。