映画「ミッション:インポッシブル」(1996)の感想。シリーズ第1作。トム・クルーズ主演。

「ミッション:インポッシブル」シリーズの第1作。トム・クルーズ主演。

トム・クルーズ演じるイーサンは、機密情報にからむ東欧でのスパイ活動により、仲間のIMFメンバーを失う。これは内部の裏切りものを見つけ出すために本部が仕組んだ作戦であり、自分に疑いがかかっていることを知る。真実を暴くために、協力者とともにCIA本部への潜入を試みる。

テレビシリーズの「スパイ大作戦」の映画版ということで話題になった第1作。その後の作品とはテイストが異なる。

全体的にはアクション指向が強いと思う。素のアクション映画というわけではないが。

前半は、「スパイ大作戦」のモチーフを使ったスパイもの。一応、スパイ映画という構成をとっているが、「スパイ大作戦」ほど、トリックを凝らして敵をだます頭脳戦の要素は薄い。悪くはないが、中途半端という感じがする。

後半はアクション映画。全貌がわかってくるにつれて、アクション俳優トム・クルーズが大活躍する。とくに最後の超特急とヘリコプターの場面は、やり過ぎと思えるくらいの映像を使っている。

面白く見ることのできる作品だと思うが、焦点が定まらないという印象を受ける。やはり「スパイ大作戦」に引っぱられ過ぎていると思う。