長谷川慶太郎著「今こそ「米中」を呑み込め」書評感想

米中覇権戦争を中心に、最近の国際情勢についてのまとめた本。日本は、米中覇権戦争の中に活路見つけるべきという主張。

・米中覇権戦争総力戦。米は関税引き上げ、次は貿易金融で中国を締め上げる
・中国経済成長ためには国営企業でなく民間企業に依存せざるを得ない
・原発は技術が蓄積されていく中国が有利になる。米も安全保障から原発推進に転換する

・英仏独は苦境にありEU崩壊の可能性
・ブレグジットに経済合理性ない
・メルケルは辞任の瀬戸際、ドイツ銀行処理は大問題
・マクロンは、大きな政府から小さな政府へ改革断行しなければ経済破綻

・アメリカのINF全廃条約破棄の狙いは北朝鮮
・経済制裁でイランの民主化目指す
・米軍撤退でシリアのIS化
・トランプの再選は難しい
・ベネズエラは崩壊
・韓国人の言葉は軽い。対日工作ルート持っている
・反日感情ではムンジェイン政権支持率上がらない
・北方領土交渉の最大障害はロシアが戦勝国であるというおごり。安倍政権のうちの解決難しい

・安倍晋三総理の力量上がった。決断できる
・日本の農業は負けない
・米との協議で自動車数量制限には応じられない
・ゴーン逮捕目的は不正を看過しないこと
・日産はルノーを排除すべき
・ポイント還元やめるべき
・原発再稼働すべき
・日本は移民政策で多民族国家になっていく
・ユニコーン企業より日本の中小企業

トランプ再選への悲観的見方、イランの民主化のための米の経済制裁、北方領土交渉の安倍政権での解決は難しい、原発は推進すべき、ユニコーン起業よりも中小企業重視など、特徴のある主張で興味深い。