古畑任三郎「殺人特急」の感想。刑事コロンボ「5時30分の目撃者」のトリック。

再放送があったので、久しぶりに見てしまった古畑任三郎。この「殺人特急」はシリーズの中でも好きなエピソード。

最初から最後まで舞台は特急列車の中。犯人は鹿賀丈史演じる外科医。浮気の証拠を握られた私立探偵を買収しようとするが断られる。睡眠薬で眠らせてから足にを注射して殺害する。たまたま乗り合わせた古畑任三郎が捜査にあたる。

古畑任三郎シリーズでは、刑事コロンボにみられるトリックが使われることがある。このエピソードでは「5時30分の目撃者」のものが近い。誘導して犯人しかしらない情報を認めさせ、犯人自身を目撃者に仕立てしまう手法。

ただ、最後の演出が少し弱い気がする。もっとはっきりと追い込む古畑任三郎とトラップにかかる犯人を際立たせた方がよかったかな。小道具の酢豚弁当を事件に絡ませるのはよかった。