テレビの歴史番組で徳川家斉が取り上げられたことはほとんどない。名前がでるときは、子沢山で全国の大名に養子を押し付けたオットセイ将軍としてだ。当然、50年も将軍でいたのに評価は高くない。
この番組ではその治世を正面から取り上げた。家斉は決して無能な将軍ではなかったと。子弟を養子として送り込むことで、血族中央集権化を図ろうとしたのが真意だという見方。自分の血筋で統治機構を強化するというのは、ハプスブルク家のやり方にも似ている。
話は変わるが、日本の競馬界は、ここ30年以上にわたってノーザンテーストとサンデーサイレンスの血が席巻している状態だ。同じようなことを徳川将軍がやろうとしていたという話は面白い。
吉宗以降の将軍家と尾張家の確執について少し触れられていたが、このあたりの暗闘劇をもりこんだ大河ドラマがつくられれば嬉しいが。
英雄たちの選択「追跡 子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画」
NHKBSプレミアム
2019年12月25日20:00-21:00