NHKBS世界のドキュメンタリー「50年戦争 イスラエルとアラブ」の感想。

NHKとBBCの共同制作ドキュメンタリー。1998年放送の全6回シリーズ。

1948年のイスラエルの建国から、中東戦争を経て1995年のオスロ合意までのイスラエルとアラブの歴史を、当事者の証言をもと描いている。

第1回  建国と亡国 ~第1次・第2次中東戦争~
第2回  失われたパレスチナ ~第3次中東戦争~
第3回  流転するPLO ~パレスチナ解放機構~
第4回  孤立と暗殺 ~第4次中東戦争~
第5回  マドリード和平会議 ~インティファーダ 和平への波~
最終回  共存への一歩 ~相互認知 そして逆風~

バルカンのユーゴ紛争も目を覆うような悲惨さだが、こちらのパレスチナ問題も悲劇だ。それも今日まで70年以上も続いている。

一貫してイスラエルの強硬路線と、統一のとれないアラブ諸国の対比が目立つ。正面からの軍事衝突では劣勢なアラブ側が、テロに向かうのは当然の成り行きだ。そして和平の動きが出ると、双方で強硬派によるテロという結果を招く。サダトもラビンも暗殺されてしまった。これだけ憎悪がつのると、完全和平までにどれほどの時間が必要になるか想像できない。

イスラエル・アラブ間の対立の歴史を知るのに非常に優れたドキュメンタリー。

NHKBS
50年戦争 イスラエルとアラブ(全6回)
1998年10月放送