
日本以上に少子化が進む韓国の現状のルポルタージュ。
韓国でも人口減少が社会のいろんなところでひずみをもたらしている。それが日本よりも極端なかたちで起きている。学校が閉鎖になったり、徴兵制があっても軍隊力を保てない。人口がソウルに集中して、釜山ですら人口減少が続いている。
韓国人には特有の気質があることが知られている。とにかく動きが速い。せっかちで物事を急ぐ気質であるパッリパッリ精神。それから他人に対して見栄を張るというのもある。韓国人は大きな車に乗りたがる。利益のありそうなところに集まり、有利なことに飛びつく。当然、少子化社会では競争が激しくなってくる。誰もが高学歴を求め、それが社会に出てからの出世競争につづく。結婚も経済力のあるいい相手さがしに奔走するようになる。とにかく今風に言えばマウントがとれる位置に行こうとする。
すでに若者は子供を持って厳しい競争社会に生きることに見切りをつけ、未婚を選ぶ人が増えている。たくましいのは、親世代がそれに同調するようになってきたことだ。社会に適応するための変わり身の早さは日本をはるかにしのぐ。
いいポジションを取ろうと椅子取りゲームの様相を呈してくるのは韓国も日本も同じだと思う。それが韓国人に気質によって、より浮き彫りになったのが今の韓国社会になると思う。





