小田中直樹著「フランス7つの謎」の書評感想。

2005年発行で少し古い本になるが、今のフランスに感じる疑問の答えを根本的なところからわかりやすく説明してある。

自由平等博愛の国、文化大国、ファッションとグルメの国などが一般的なフランスのイメージだろう。少しフランスを調べたり、ニュースを注意して見ていると、なぜだろうという疑問を感じることがよくある。

やたらとストが多い、宗教についての論争がある、移民の問題もよく聞く。それにアメリカとフランスの関係はどうなのなど。

なんでもかんでもフランス革命の国だからということで説明するには無理がある。そこを、歴史的を遡ることで、なぜ今に至っているのかを丁寧に解説してある。

フランスという国を詳しく知るうえでのよい入門書だと思う。