相棒 season6 第1話「複眼の法廷」の感想。これは傑作エピソードですね。

新宿署の巡査部長が射殺された。逮捕歴がある男が、取り調べの末に犯行を自供をする。しかし、試験導入された裁判員裁判で、一転して犯行を否認する。そして、厳しい口調で被告に迫った裁判員が遺体で発見される。

シーズン初回はいつも力が入っているが、とくにこの回は、全シーズン通しても、まれにみる傑作エピソードに仕上がっていると思う。

ストーリーが多重構成になっていてやや複雑。しかし、それぞれの物語がうまく関連し合って、次々に新事実が繰り出されるので飽きることはない。息をつかせない面白さだ。

そして裁判員制度というテーマがうまく取り込まれていて、ただの犯人逮捕劇に終わっていない。石橋凌演じる裁判官がところどころで意味ありげな言動をして、どんな役割を果たすのかと、最後まで引っぱってくれる。