ショーン・コネリー主演のシリーズの第4作。「ゴールドフィンガー」の次に製作された。
原子爆弾を搭載したNATOの軍用機が消息を絶った。犯罪組織スペクターが、原爆と引き換えに１億ポンドのダイヤモンドを要求してきた。ジェームズ・ボンドは、ナッソーに飛び、英国情報部の「サンダーボール作戦」を実行する。
007シリーズでは、荒唐無稽が過ぎると興ざめするが、この作品の中盤過ぎくらいまでは、なかなか魅せる展開になっている。NATOという西側の軍事同盟の空軍機が襲われるという大がかりな設定。そしてボンドが活躍するのは保養地のバハマという豪華な舞台。ボンドガールやマニーペニーをはじめとする美女たちも続々と登場する。わくわくしてくる。
中盤以降はアクションシーンが中心となる。とくに最後の水中アクションはこの映画の最大の見せ場だが、力を入れすぎた感があってやや冗長ぎみ。ここでストーリー的にもうひとひねりしていればなと思う。
60年代の華やかなジェームズ・ボンドを楽しめる作品。
