著者はイェール大学元助教授で海外経験が豊富な英語教育家。今までの学習法のどこが問題でどうしたらよいのか。英語学習でつまづいた人を念頭に、英語学習のロードマップになる系統だった勉強法を示している。
受験英語の変遷からの考察は興味深い。徐々にではあるが改善されてきた学校での英語教育の歴史から、自分が受けた時代と今を対比させることができる。
発音、語彙、文法、リーディングについては、どこがポイントでどうやって勉強したらよいのかが示してある。そして英検、TOEICも、ただ受験することだけでなく、どうやって活用すべきかもあわせて説明してある。もちろん最新のYoutubeと生成AIの使い方も役に立つ。
こういった英語学習法の本は、インスタント的なものと本格的なものとがある。この本は後者のものであり、具体的な方法をかなり詳しく説明している。上級レベルまで目指そうという人には、よいガイドになると思う。