小野秀樹著「中国人のこころ」書評感想

ことばの面からみる中国人の考え方についての本。

ことばが人を造るという考えから、中国人特有の見方や考え方を詳しく説明してある。実例は日本の考え方とは正反対のものが多く、日中の比較ができて興味深い。

あいづちの入れ方
ニイハオは顔見知りには言わない
相手の名前を呼びかける
訪問の際には、ついでに寄りましたとは言わず、わざわざ来ましたと言う
小は年上にはつけない
意味ははっきり伝える
数字の験担ぎ
高価な贈り物値は札つけたまま渡す
初対面で給料きく
語学は実践型訓練方式

など、エピソードを交えて詳しくポイントが解説してある。

中国人を知るには、こういったところから始めて理解を深めるようにするのがよいと思う。中国語の学習経験があった方が、より面白く読めると思うが、文化比較の読み物としても面白くおすすめ。