本気になって英語に取り組んだ著者の英語半生記。
英語バカのすすめと著者が言うように、自身をロールモデルとして書かれた本格派の英語学習本になると思う。ただ、道を究めるための厳しい苦行の記録というよりも、悪戦苦闘しながら英語の勉強に邁進した波瀾万丈記と言った方が良いだろう。
直接指導を受けた恩師や、一世を風靡した東後勝明、松本道弘など当時の英語の大家についての詳細な記述から、著者がどのくらい真剣に英語に取り組んでいたかがよくわかる。具体的に自身の英語力を誇るような記述はみられないが、これほど英語一筋の人生を歩んでくれば、おそらく達人の域に達した人なのだろうと思う。
失敗談も多く盛り込まれているので、自然な人間味を感じさせ、楽しい読み物としてもおすすめできる。
