親指トラックボールM570tとMX ERGO
ロジクールのワイヤレス親指トラックボールMX ERGO。ロングセラーM570tの上位版になる。この２つは形は似ているが、しばらく使ってみるといろいろと違う点もわかってくる。簡単に比較してみる。
大きさと形状
大きさはほぼ同じだが、MX ERGOが少し大きい。MX ERGOでは手のひらが当たる上部が盛り上がっている。そのためM570tの大きさがちょうどよい人は、少し大きすぎると感じるかもしれない。
MX ERGOは傾斜角を0°と20°の２段階に変えることができる。写真の位置と、縦置きのようにボールの位置を上側に持ってくることもできる。
質感は、価格差があるのでMX ERGOの方がしっかりとしたつくりになっている。ボタンを押したときの感触、スクロール、ボールの回転ともMX ERGOの方がよいと思う。
機能
MX ERGOはM570tのボタンに加えて、ホイールチルト、親指近くの速度と精度の変更ボタン、ホイール手前の２つのPCの移動ボタンもある。Bluetooth接続にも対応している。
MX ERGOの欠点
単純に比較だけしていると、MX ERGOの方がよいとなってしまう。そこで、MX ERGOの欠点をみてみる。
・充電が必要
1回のフル充電で最長4ヵ月と謳っているが、実際は１週間弱くらい。M570tは単三形乾電池1本で、いつ電池を交換したか忘れるくらいもつので、この点は少しめんどうだ。
・価格の割にボタン数が少ない
このクラスだと多ボタンが必須だと思うが、8ボタンというのは、同じクラスのマウスに比べると少ない。
・形状が手に合わない
これは人によるので欠点とは言えないが、M570tと大きさが違うので、乗り換えで手に合わなくなることもある。
まとめ
質感や機能はMX ERGOだと思う。どちらがよいかと問われれば、やはりMX ERGOを選ぶ。ただ、トラックボールでは手に合うかどうかが重要。欠点のところで書いたように、M570tより少し大きくなっているので、手に合うかどうかが一番大事だと思う。
M570tにない機能もあるが、基本操作のしやすさはそれほど差がないので、価格差に価値を見出すかは人によると思う。逆に言えば、M570tの出来がよいと言えるのだが。
