田向宏行著「ずっと使えるFXチャート分析の基本」書評感想

どんな本?

FXチャートによるテクニカル分析。値動き分析を基本に、トレンドに沿ってブレークアウトを狙う。

どんな手法か?

単なる指標のみを使って、この値になったらポジションを取るといった単純な方法ではない。

値動きを最も重視し、それがあらわれるものとしてのローソク足とその組み合わせを基本とする。

見るべき所は高値安値が更新されるかどうか。

ローソク足の高値安値の更新が相場の流れの起点になり、トレンドの継続や反転、或いはレンジからトレンドの発生を示唆するためだ。

一番の狙いはレンジからのブレークアウト。トレンドの出ている限りトレンドに乗り続ける多数派につくやり方。反対に多数派に逆らう逆張りは決してしない。

その他には、過去の大きな節目の高値安値は注意する。損切りはレンジ反対側から少し離れたところ。大きなレンジ内は、動きが不安定になるので要注意など。

まとめ

高値安値の更新でトレンドを確認しながらトレンドに乗り続けるというのは基本的で賢い方法。

だが、実践で使うには少し経験が必要だと思う。とくに今の状況が全体的な位置づけでどこにあるかは、どんな手法でも留意する必要がある。実践経験を積みながら慣れていくのがよいと思う。よい本なのでおすすめ。