映画「資金源強奪」(1975)の感想。深作欣二監督、北大路欣也主演。

深作欣二監督、北大路欣也主演のクライム映画。

北大路欣也演じる清武は、敵対組織の組長を射殺してムショ暮らしとなる。8年後にようやく出所すると時代は変わっており、彼の居場所がなくなっていた。自分をないがしろにする仕打ちに不満を抱えるようになり、組が関与する賭場からの現金強奪を実行する。躍起になって金を取り返そうとする組員たちに追われる身となるが、そこに現役ヤクザ刑事も絡んで、三者の現金の奪い合いになる。

「仁義なき戦い」の監督と出演者たちによる作品だが、テイストはかなり違っている。実録ものをベースにして、そこに痛快強奪劇を入れ込んだような脚本。テンポがいいので、二転三転するストーリーが生き生きと展開する。川谷拓三と室田日出男のでこぼこコンビの存在もいい。北大路欣也が大地喜和子のマンションに何度も戻るのはまずいだろうと思うが、そう感じさせない流れがある。

軽快なリズムのクライム映画。思ったよりもいける。