浅田次郎原作、神木隆之介主演のコメディ時代劇。
藩主のご落胤である主人公がある日突然城に呼び戻され藩主となる。ところが藩の財政は火の車。幕府からはその責任をとらされて切腹に追い込まれそうな状況。子細に調査をしてみると、藩の多くの金が悪徳商人に流れ込んでいる状況が明らかになる。
最近よくあるコメディタッチの時代劇。身分制度でがんじがらめになっている江戸時代。前例の踏襲が当たり前になっていて、悪事を見つけてもどうしようもない。八方ふさがりの状態から、知恵をめぐらして危機一髪で難局を乗り切り、悪人たちを一網打尽にする。水戸黄門ばりのクライマックスだ。
登場人物たちのキャラもいいし、テンポがあってそれなりには面白い。だが大きなストーリー転換はないので、なんとなく予想できる展開だ。
気楽に楽しむにはよいコメディ時代劇。