映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」(2017)の感想。トム・クルーズ主演。

トム・クルーズ主演のクライム・アクション映画。

民間航空のパイロットだった主人公は、その腕をCIAに見込まれ極秘作戦のパイロットにスカウトされる。しかし、任務中に南米の麻薬王と親密になり、麻薬の密輸も同時に手がけるようになる。

破天荒なストーリーだが、これが実話に基づいているというのだから驚いてしまう。テンポもよいし、アクションも豊富。トム・クルーズの演技も華がある。

コントラとノリエガ将軍というアメリカの実際の中南米作戦のキーポイントが盛り込まれて、作品の厚みも出ている。

全体的に、作り方うまい映画だと思う。アクションの派手さ、荒唐無稽な犯罪の爽快さ、国家と巨悪の対決の構図、それらが実話に沿ったストーリーで補強されて、重層的な作品になっている。

トム・クルーズの痛快なアクションだけでなく、ドキュメンタリーを見るような感じでも楽しめる映画。