ルパン三世 「ヘミングウェイ・ペーパーの謎」(1990)の感想。テレビスペシャル第2作。

ルパン三世のテレビスペシャル第2作。1990年放送。

文豪ヘミングウェイの遺稿が地中海の島に隠されており、そこには財宝のありかが記されているという。ルパンは島へ向かうが、そこでは有力者が二手に分かれて争っており、内線の様相を呈していた。

手に余るような巨悪をグローバルな舞台で登場させて、芯の通った美女と協力してルパンが戦うという設定。シリーズを全部観ているわけではないが、ルパン三世のスペシャルではこういうパターンが多い。第2弾のこの作品でも、既にこういう構成のストーリーが採用されている。

最近、テレビの第1シリーズの再放送を観ているが、初期の頃は大泥棒としてのルパンの性格がよく出ていた。次元と五右衛門も含めて、得体の知れない雰囲気もあった。

この作品でも、五右衛門対次元の対決場面もあって、善い人ルパンと存在感の薄い脇役五右衛門と次元ではない、初期のルパンを感じさせる。

なかなか面白いルパン三世だと思う。