元マジシャンの犯人は、プレイボーイの弟子が同じく女性の弟子と交際することに反対していた。プレイボーイは、反抗的な態度で説得にも応じようとしない。そこで犯人は、パーティーで行ったマジックの最中に、ジュースに毒を入れて弟子を殺害してしまう。
マジシャンが犯人なので、劇中のマジックにも目を奪われるので、楽しみが増える。
傲慢な犯人のキャラと弟子が恋仲になる設定は、刑事コロンボ「魔術師の幻想」を思い出させる。古畑を見下すような演技をする山城新伍は、ジャック・キャシディにかぶる。
解決編は、刑事コロンボ「二枚のドガの絵」の逆パターンになるかもしれないが、これで逮捕するのはちょっと弱いかな。情実がらみの犯人の事情が明かされるので、あっさりとした自白も理解できないわけではないが。
被害者にどうやってジュースをとらせたかのマジシャンズセレクトの説明がない。この種明かしを謎解きの一部として盛り込めば、もっと深みがでただろう。
ミステリーとマジックの両方の謎解きを楽しめるエピソード。
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