映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(2025)の感想。

トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8弾であり最終作になりそうな作品。

究極のアクションスパイものに仕上がっている。還暦を過ぎたトム・クルーズも、若いとき同様に派手なアクションで元気な姿を見せてくれる。彼の役者魂には本当に頭が下がる思いだ。

ストーリーでも老境に入りつつあるイーサン・ハントが、ここにきて何故呼び出されたのか。もちろん彼でなくてはならない壮大な舞台が用意されている。AIソースコードが悪の手に渡り、世界壊滅の危機にあるという凝った設定だ。技術的なところはよくわからなくても、とにかく何やら最新技術を駆使した謀略が進行しているような雰囲気で、わかったような気になってしまう。

そういったプロットのもと、最初から最後までイーサンが全力で突っ走るグローバルストーリーが展開する。ベーリング海、喜望峰沖、アフリカのコンゴと、世界を股にかけ、これでもかと畳みかけるように話が膨らんでいく。流れにのっているだけで、飽きることなく最後までたどり着く。

トム・クルーズのアクションが出てくるのはわかっていても、マンネリ化など感じさせない全力の演技に釘付けになる。これもいまだのこのシリーズの見どころだ。

最終作でこれだけの熱量を感じさせるとは、やはりトム・クルーズはすごい。おすすめ。