1993年有馬記念トウカイテイオーが1年ぶりの復活

1993年有馬記念

着順  馬名       タイム  着差  オッズ(人気)
1 トウカイテイオー  2:30.9       9.4(4)
2 ビワハヤヒデ    2:31.0  1/2    3.0(1)
3 ナイスネイチャ   2:31.6  3.1/2  26.6(10)

この年の1番人気はビワハヤヒデ。春のクラシックは、ウィニングチケット、ナリタタイシンとともに3強であったが、秋になりぐんと成長して抜けた存在になっていた。

トウカイテイオーは、前年の有馬記念では1番人気であったが11着。直前のJCの激走がひびいたようで、その後1年間休養して休み明けの出馬となる。実力的には勝ってもおかしくない馬だが、1年ぶりでは無理だろうというのが大方の見方。それでも単勝は4番人気であった。

レースは、メジロパーマーが逃げ、ビワハヤヒデはその後ろにつける。トウカイテイオーは中段。かなり早いペース。
最後の直線では、メジロパーマーが粘る。ビワハヤヒデが前に出ようとすると、ウィニングチケットが並びかけるがずるずると後退。その外からトウカイテイオーがビワハヤヒデを追いかけ、そのまま抜け出して勝った。

ビワハヤヒデは、このメンバーの中ではやはり抜けて強い。そのビワハヤヒデを差したトウカイテイオーはランクの違った馬だった。復活は奇跡かもしれないが、力的には不思議のない走りだったと思う。