国際情勢

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武田一顕著「日本人が知っておくべき中国のこと」の感想。

著者は、「国会王子」の愛称で知られる元TBS記者。香港留学、北京特派員も経験した中国通でもある。どのような歴史をたどって今の中国があるかについて、平易に説明してある。とくに中国の心情について、歴史的な観点を踏まえた考察が興味深い。今ではアメ...

中川浩一著「「新しい中東」が世界を動かす」の感想。

著者はアラビア語専門の元外交官。今の中東と中東外交のあり方についての本。中東と言えばテロと石油。マスコミで伝えられるニュースのほとんどはこの話題だ。日本の現在の中東とのつきあい方は悪くないと思う。余りに深入りしすぎると紛争に巻き込まれる。石...
映画

映画「エンテベ空港の7日間」(2018)の感想。

エンテベ空港奇襲作戦の映画化。1976年にハイジャックされたエールフランス機には多数のイスラエル人が搭乗していた。犯人の過激派たちは、ハイジャック機をウガンダのエンテベ空港に着陸させ、イスラエル政府にパレスチナ過激派の解放を要求した。イスラ...
映画

韓国映画「ソウルの春」(2023)の感想。

韓国で1979年に起きた軍事クーデターを題材にした作品。独裁体制をしいた朴正煕大統領が暗殺されると、短いあいだではあったが権力の真空状態が生じた期間があった。その間隙を縫って登場したのが次の独裁者全斗煥大統領だ。彼がどのように政権を奪取した...

舛添要一著「ムッソリーニの正体」の感想。

元都知事、元厚生労働大臣の著者によるムッソリーニの解説本。ムッソリーニと言うとヒトラーのイタリア版と思いがちだ。ところが実際にはそんな単純な話ではないようだ。本書では、ヒトラーとの比較を通じてムッソリーニの実像が描かれている。二つの世界大戦...
映画

映画「アルゴ」(2012)の感想。イランアメリカ大使館人質事件。

1979年に発生した在イランアメリカ大使館人質事件を題材にした社会派サスペンス映画。ベン・アフレック監督、製作、主演。こういうことが実際に起こったというのだから驚いてしまう。イスラエルのエンテベ空港奇襲作戦もすごいが、これも現実ばなれした作...

鈴置高史著「韓国消滅」の感想。

尹政権の発足以後、日本のマスコミでの韓国批判は減ったし、それにともなって韓国の問題点を指摘する報道も減った。この本はかなり手厳しい論調ではあるが、今の韓国が抱える問題がコンパクトにまとめられている。外交で方向が定まらないのは、いわゆる事大主...

小針進、大貫智子著「日韓の未来図 文化への熱狂と外交の溝 」の感想。

研究者とジャーナリストによる日韓の文化交流についての共著本。冬のソナタで始まった韓流ブームは20年以上も前のこと。今では様々な分野に広がっていって、もう単なるブームとは言えないくらいの人気を保ち続けている。日々のニュースを見ていれば、冬ソナ...

福原直樹著「黒いスイス」の感想。

国をイメージで語るとき、スイスは間違いなく好感度トップグループに属するだろう。北欧諸国とともに高い生活水準と紛争の影のない平和なイメージで、ユートピアのように感じる国だ。本書では、そういったスイスのイメージを覆すようなトピックスが並び、裏の...
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映画「オスロ」(2021)の感想。オスロ合意の裏交渉。

2021年製作のアメリカ映画。1993年のイスラエルとPLOのオスロ合意にまつわる物語。全くの仲介者であるノルウェー人夫妻の尽力により、イスラエルとPLOの和平が実現する過程が描かれる。ほとんどがノルウェーが用意したゲストハウスが舞台になり...
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