ミステリー

スポンサーリンク
映画

映画「ナイル殺人事件」(2022)の感想。ケネス・ブラナー主演、監督。

「オリエント急行殺人事件」に続くケネス・ブラナーが演じるポアロの第二弾。前作同様に派手なハリウッド風の作品になっている。セットが豪華で映像もきれい。豪華客船のきらびやかな装飾は異国情緒タップリ。ピラミッドやナイル川に沿ったエジプトの美しい風...

エラリー・クイーン著「エジプト十字架の謎」の感想。(ネタバレ)

クイーンの国名シリーズの中でも屈指の一冊。だいぶ前に読んでいるが、かなり時間をおいての再読になる。やはり面白い。十字架にはりつけにされた首のない遺体から始まる連続殺人事件。なんとも不気味でホラー作品のような雰囲気につつまれた序盤選だ。その後...

ジョルジュ・シムノン著「男の首 黄色い犬」の感想。

「男の首」と「黄色い犬」の二編収録。どちらも秀作だと思う。「男の首」は、メグレが冤罪の疑いのある死刑囚を脱獄させ真相を探ろうとする。大博打になるが、思うように犯人に手がかりがつかめず、上層部からの矢の催促を受ける。だが、地道に捜査を進めると...

カトリーヌ・アルレー著「二千万ドルと鰯一匹」の感想。

カトリーヌ・アルレーといえば悪女。この作品でも二人の悪女を描く筆が冴えまくっている。富豪の未亡人のイリーナは、事故で重傷を負った義理の息子を亡き者にして財産を独り占めしようとする。そこで過去にも患者を死なせる裏稼業の経験のある看護師ヘルダを...
テレビ

ドラマ「乱歩 妖しき女たち」(1994)の感想。

1994年に乱歩生誕百周年記念として制作されたTBSドラマ。U-NEXTで視聴してみた。オムニバス形式で乱歩の短編4作がオリジナルの現代劇の中に挿入されている。短編はいずれもタイトルのように女たちを扱ったもの。出演女優は接吻    常盤貴子...
テレビ

NHKBSドラマ アガサ・クリスティー「殺人は容易だ」の感想。

たまにNHKで放送があるアガサ・クリスティー原作BBCのドラマ。今回で7作目になる。全2回。このシリーズは映像と音楽が際立っていて、ぞくぞくするようなミステリアスな雰囲気で物語が進む。今回は黒人のナイジェリア青年が探偵役という設定。イギリス...

高木彬光著「妖婦の宿」の感想。

表題作を含む4作の中短編集。旧版の角川文庫。殺人シーン本番 中編紫の恐怖    短編鏡の部屋    短編妖婦の宿    中編いずれも密室系のトリックのエピソード。この中では「妖婦の宿」が一番いい。一旦、解決したかに見えたが、おやっという感覚...
テレビ

ドラマ「白昼の死角」(1979)の感想。渡瀬恒彦主演。高木彬光原作。

もう一度観たいと思っていたが、なかなか機会がなかったドラマ版の白昼の死角。ようやく東映チャンネルで放送があったので、全9話を観ることができた。映画版もよかったが、長い原作をだいぶ端折っていて物足りないところもあった。このドラマ版では、ほぼ原...
テレビ

ドラマ「消えた巨人軍」(1978)の感想。西村京太郎原作。

西村京太郎原作。1978年に日本テレビで5話シリーズとして放送されたドラマ。1976年の長嶋ジャイアンツが、新幹線で大坂へ移動中に誘拐されるという奇抜な設定。当時のジャイアンツの試合や移動中の映像がふんだんに使われている。もちろん選手たちに...

カトリーヌ・アルレー著「理想的な容疑者」の感想。

カトリーヌ・アルレーによる仏冒険小説大賞受賞作。ドライブ中の口論で、妻を車から降ろし置き去りにした夫ミシェル。翌朝、身元不明の女が車にひき殺された状態で見つかる。状況証拠から容疑者となったミシェルを、実の兄夫婦でさえ犯人ではないかと思い込む...
スポンサーリンク