映画「アンタッチャブル」(1987)の感想。貫禄のショーン・コネリー。

ケビン・コスナー主演。禁酒法時代を描いたギャング映画。

禁酒法下のシカゴを牛耳る暗黒街の帝王アル・カポネ。ケビン・コスナー演じる政府特別捜査官の主人公は、カポネの逮捕に執念を燃やす。警察内部にもカポネと通じている人間が多数いる状況の中、アンタッチャブルと言われた4人のチームで困難に立ち向かう。

何と言ってもショーン・コネリーの存在感が飛び抜けている。一介の巡査にしては貫禄出し過ぎの感じがする。ケビン・コスナーとロバート・デ・ニーロの二人が色褪せるくらいだ。007の頃もよかったが、初老に入ってからの演技もいい。アカデミー賞をとったのも納得。

ストーリーとしては、シリアス系ではなく活劇調のスタイル。駅構内での赤ん坊を巻き込んだ銃撃戦や鉄橋での密造酒取引き現場での逮捕劇は、手の込んだアクションシーンだ。

ゴッドファーザーのような重厚感はないが、その分目を背けたくなるようなシーンも少なく、気分的に滅入らなくてすむ。残酷な映画が苦手な人にも楽しめる作品。