映画「ユージュアル・サスペクツ」(1995)の感想。

1995年公開の犯罪映画。ラスボスは誰かという犯人探しの映画でもある。

面通しのために警察に集められた5人の前科者がチームを組んで宝石強奪を行う。その宝石を売りさばくために売人とコンタクトをとると、新たな犯罪計画を提示される。そのボスの名はカイザー・ソゼ。5人は脅迫まがいの指示を受け、実行せざるを得なくなる。

効果的に回想シーンが挿入されて、時間を前後する構成になっている。前半はそれらのシーンの組み合わせてストーリーをつくるジグソーパズルをやっているような感覚になる。ようやく大筋が見えてくるとラスボスが重要人物だとわかってくるが、彼は中盤までに姿をあらわさない。つまり、登場人物の中の誰かがソゼであることに薄々気づく。後半は、いったいソゼは誰なのかというクイズを解きながらの鑑賞となる。

構成がうまく、最後まで全く飽きることがない。ラスボス当てクイズでは、1番人気から3番人気までの目星をつけたてみたが、3番人気が正解だった。

サスペンスと犯人探しがうまくハマった、すぐれものの作品。