映画「ラヂオの時間」(1997)の感想。三谷幸喜監督。

1997年公開の三谷幸喜監督作品。

脚本コンクールで採用された女性脚本家のラジオドラマが生放送される。スタジオには一癖二癖ある出演者たちが集まっていた。それぞれが言いたいことを言うため、プロデューサー、ディレクターは対応に追われる。その結果原作シナリオは大幅に書き換えられ、それに合わせるため現場は大騒動になる。

ドタバタ喜劇になるが、登場人物のキャラ設定とその配置が絶妙だと思う。三谷幸喜は、もともとこういったキャラクターのマネージメントが上手い脚本家。それにラジオ局という芸能業界が舞台になっているため、そのハチャメチャ度がはね上がっている。

西村雅彦のプロデューサーと鈴木京香の原作者がとくにいい。鈴木京香は三谷幸喜だろうし、プロデューサーも実在の人物を反映したものだろう。苦悩する原作者には笑える。

ハリがあるドタバタ劇。さすがに三谷幸喜。

東宝