映画「眼の壁」(1958)の感想。松本清張原作。

松本清張原作、佐田啓二主演のミステリー。U-NEXTで視聴。評価があまりよくないが、意外に楽しめた。

事件の発端は手形のパクリ事件。「白昼の死角」にもある銀行の応接室を使った詐欺により3000万円の手形を奪われた会計係が責任を感じて自殺する。その同僚を演じる佐田啓二がひとりで捜査に当たる。

佐田啓二がなかなか渋い。やや影のあるような演技でそつなく探偵役をこなしている。中井貴一もいいが、父親の方がシリアスな役柄に合っているように思える。金田一耕助や神津恭介などをやっていればはまり役になったかもしれない。