映画「アンダルシア 女神の報復」(2011)の感想。織田裕二の外交官シリーズ第2弾。

「アマルフィ 女神の報酬」に続く織田裕二主演の外交官シリーズ。舞台はスペイン。

織田裕二演じる外交官は、自殺した警視総監の息子の調査のためパリからアンドラへ向かう。そこで発見者の女性銀行員の保護をしようとするが、警視庁から派遣されたインターポール操作官とのあいだに軋轢が生じる。本庁からは捜査中止の方針が伝えられるが、外交官と操作官は協力してマネーロンダリングの捜査を続ける。

前作に比べてかなり面白い作品になっている。観光映像は、本筋を邪魔しないくらいにおさえされている。主人公と対立する人物に日本人捜査官を持ってきたことで、ストーリーに深みが出ている。

相変わらず格好いいだけの主人公で、厚みが感じられないキャラなのは大きなマイナスポイント。それに、犯人の動機がいまいち納得できない設定なのも気になった。

大作なのでいろいろと制約があったと思うが、もう少し脚本を煮詰めていれば、更によくなったと思われる作品。