倉山満著「2時間でわかる政治経済のルール」書評感想

初心者向けに書かれた政治経済の基本的は見方についての本。

ざっくばらんな調子で書かれているが、与太話的なものなのかというと、そうではない。ものごとを見る上で本質的なことをわかりやすく解説してある。

・公開情報を読み解くことだけで、当たり前の結論に至る。
・地政学は重要。いざというときに本当の敵味方わかる。隣国の隣国をみることが大事。
・日本経済は日銀で決まる。金融緩和で政権が強化される。
・日本の政治はカレンダーをみればわかる。参議院選挙で総理大臣が決まる。自民党の総裁選が最重要。
・小泉総理こそ派閥政治家。安倍総理は麻生氏、二階氏を重用することで財務省と創価学会の支持を得ている。

情報が多いといちばん基本的な部分が隠れてしまうことがよくある。細かいことに目がいって、表に出ている肝心なことを見逃す。

公開情報があれば十分ということはよく聞く。その見方を具体的に解説してある良書。