國弘正雄著「國弘流英語の話しかた」の感想。

國弘先生による英語学習法の本。

もちろん只管朗読がこの本の核になる。やさしい英文をひたする繰り返して音読することだ。どんな習い事でも、上達するには練習しかないことは誰にでもわかっている。だが、素振りのように単純作業は、続けるのが難しい方法だ。

外国語学習は、論理的な理解を積み重ねて前に進むという面と、単純に繰り返すことで体に覚えさせて使えるようにするという二つの面がある。前者を繰り返すだけでも、相当の量をこなせば、後者の効果を得ることができるため、殊更に素振りを強調することは少ない。更にお手軽学習法とは正反対で苦行のようになるため、敬遠されがちになる。筆者は素振りの効果を直接挙げて、只管朗読がなぜ有用かを説明している。

語学学習には量と繰り返しが不可欠なことがわかる。結局、方法論よりいかにたくさん勉強するかが上達の鍵になるのだろう。