鐘ヶ江信光著「中国語のすすめ」書評感想

50年以上も前に発行された初心者向けの中国語の解説本。著者は東京外国語大の元教授で、NHKの中国語講座を担当していた。

世界の中の中国語の位置、日本では学習状況、歴史的な成り立ち、漢字の特徴、方言と標準語、発音、声調、文型、日本語との類似点、表現の特徴、勉強法などについての説明。

中国語がどんな言葉かについて、事例豊富にとてもわかりやすく説明してある。昔の本だが、基本的な内容は古くなっていない。もちろん、時代遅れのようなところもあるが、寧ろそういったところが、今との比較ができて面白い。わかりやすい入門としてよい本だと思う。