黒田勝弘著「韓国語楽習法」の感想。

著者はソウル在住の産経新聞記者。長年にわたって韓国からニュースを発信続けている韓国通のジャーナリスト。

「韓国語楽習法」韓国語の学習法というより、体験をもとにした韓国語に関する四方山話。

アジョシやアガシなどの微妙な使い方の変遷、アルファベット表示のBusanと Pusanは何が違うのかなど、学習者が見過ごしがちな点の解説は興味深い。タクシーの行き先を間違わないで発音するちょっとした方法も、日本人には難しい発音のコツをうまく伝えている。

些細な言葉のトピックスが、韓国の文化背景にまで広がりをみせるのが面白いところだ。

韓国語について何も知らなくても面白い話ばかりだが、やはり少しでも学習経験があった方がより実感を伴って読むことができると思う。