羽生竜王がタイトル通算100期獲得なるか。羽生世代のタイトル最年長記録は。

藤井聡太七段の活躍で注目される将棋界だが、棋界トップのタイトルは竜王だ。毎年、この時期にタイトル戦が行われる。

先日、羽生竜王対広瀬八段の第31期竜王戦が始まった。第1局は羽生竜王が勝利し、タイトル通算100期の大記録達成に向けて好スタートをきった。

将棋界には羽生世代と呼ばれる棋士がおり、ここ20年以上にわたってめざましい活躍を続けてきた。プロ野球の松坂世代に比肩すると思う。その世代も40代後半になり、年齢との戦いに入ってきた。

ここでかっての名棋士達の最後のタイトル獲得年齢と最後のタイトル戦出場年齢を見てみよう。

最後のタイトル獲得年齢 最後のタイトル戦出場年齢

大山康晴  59歳王将 66歳棋王
中原誠   44歳名人 46歳王将
谷川浩司  41歳棋王 44歳名人
米長邦雄  49歳名人 50歳名人
加藤一二三 44歳王位 45歳王位
2018年10月現在、谷川浩司九段は現役なので更新可能性あり。

最後のタイトル獲得年齢は40代前半、最後のタイトル戦出場年齢は40代中盤くらいになっている。ここでは大山十五世名人の記録が突出している。

続いて羽生世代

羽生善治  47歳竜王 48歳竜王
森内俊之  42歳名人 43歳名人
佐藤康光  41歳王将 42歳王将
郷田真隆  45歳王将 45歳王将
丸山忠久  32歳棋王 46歳竜王
藤井猛   30歳竜王 41歳王位
2018年10月現在、すべて現役なので更新可能性あり。
さすがに羽生世代だ。まだまだ記録が伸びてもおかしくない。
だが、若い世代の台頭に次第に苦戦を強いられるようになってきている。
羽生竜王がひとりタイトルを持ち続け第一人者の地位にとどまっている。イチローや武豊のように天才的な実績をあげてきた人も同じだが、徐々に年齢との戦いに入る。
今後も大山十五世名人の最年長記録に向けて活躍して欲しい。