古畑任三郎第17話「赤か、青か」の感想。犯人役木村拓哉。(ネタバレ)

木村拓哉が爆弾犯を演じる。再放送がほとんどされないレアなエピソード。

大学の助手である犯人は爆弾の専門家。深夜、遊園地の観覧車に忍び込み、爆弾を仕掛ける。帰り道に、自転車に乗るところを警備員に見とがめられたため、殺してしまう。翌日、爆弾観覧車には今泉が乗り合わせ、犯人が専門家として現場に呼ばれる。古畑は、今泉救出のため犯人を追求する。

爆弾事件と殺人事件が並行して起こるため、サスペンスと謎解きが交錯する面白いシナリオになっている。更に、爆弾が仕掛けられたゴンドラに乗るのは今泉で、コメディ的にも楽しめる。殺人の捜査は難航するが、最後に犯人をトラップに落とすところは鮮やか。

解決編は、刑事コロンボ「逆転の構図」のトリック。最後の「赤か、青か」は見せ場になっているのに、おみくじだよりにして終えたところが憎い。深読みすれば、犯人の言動から予想できるかもしれないが、これでよいだろうと思う。

謎解き、サスペンスのトリックがよく、シリーズの中でも、かなりよくできたエピソード。