ドラマ「山之内家の惨劇」の感想。(ネタバレ)源氏三代をモチーフにしたサスペンス。

1983年TBS製作のサスペンスドラマ。原作は檜山良昭。スカパーで放送があったので視聴してみた。

財閥山之内家の当主が鶴岡八幡宮で殺害された。捜査を進めると、一族には会社の経営権をめぐる確執があり、前社長も死亡していた。当主が鎌倉時代の研究を行っていたことから調査をすると、源実朝暗殺に符合するようなことがこの一族に起こっていたことがわかる。

源氏三代の系図をなぞるような殺人が次々に起こるという設定。それなら犯人はあの人物ではと思うと、ひねりが入ってくるというストーリー。ベテランと新米刑事を演じる松村達雄と名高達郎のコンビもよいと思う。

終盤の解決編は少し急ぎすぎの感じがする。せっかく怪しそうな脇役陣をそろえたのたのに勿体ない。

この作品は、ザ・サスペンスというシリーズの中で放送された。単発2時間ドラマとしては、楽しめる出来になっていると思う。