NHKドラマ「アストリッドとラファエル5 文書係の事件録」第5話「殉教者」の感想。

モルモン教のコミュニティーの神殿で会計係が遺体で発見された。排他的なコミュニティーの捜査を進めると、被害者の娘が脱会していたことがわかる。更に、少し前にある男が被害者を殴り倒すという事件が起きていたこともわかる。

今回はいつにもまして展開が速い。それと同時に、めまぐるしく容疑者が登場してくる。捜査は閉じたコミュニティーから外に向かうが、ブーメランのように内部に戻ってきてしまう。限られた人物しかいないのに、誰もが怪しく見える構成はさすがにうまい。渦潮に巻き込まれたような感じでストーリーを追うことになり、最後まで手に汗握る臨場感を味わえる。

例の幽霊男の素性が明らかになった。名前はサキで乗馬クラブでの幼なじみ。彼の自宅を訪れたことで、アストリッドの当時の記憶の一部が飛んでいることがわかる。今後の展開のカギになりそうだ。

今回も濃いストーリーで楽しめた。第5シーズンでもまったく緩みがないね。