相棒がシリーズ化する前に単発作品とつくられた最初の作品。土曜ワイド劇場の枠で2000年6月3日放送。
亀山薫は指名手配犯の確保に失敗して、左遷されて特命係に異動となる。変人と噂される杉下右京と組むことになり、その憂さ晴らしにバーで記憶をなくすほど痛飲してしまう。見知らぬアパートの一室で目を覚ますと、警察官の刺殺体を見つける。
相棒の記念すべき第1回になる。今のものと比べても、すでに骨格はほとんど出来上がっている。伏線をはったいくつかの話がパズルのように徐々に関連しあっていく。そして裏には意外な事情があり、思いもしなかった犯人。
さすがに時代を感じさせるシーンも多い。ブラウン管ディスプレイや折りたたみ式携帯電話。20年前には、こんなにタバコを吸っていたのか。右京は今ほどは洗練されていない。みんな若いね。
長期シリーズの第1回はなにかと話題になる。第1回にしてこのレベル。後の成功を予感させる作品。