映画「バニー・レークは行方不明」(1965)の感想。(ネタバレ)心理サスペンス作品。

1965年製作のイギリスのサスペンスミステリー。 ローレンス・オリヴィエが警視役で出演。

アメリカからイギリスにやって来たシングルマザーが、娘のバニーを保育園に預ける。再び迎えに訪れると娘の姿はどこにもなく、保育園側にも娘の目撃者がいない。警察に捜査を求めるが、もともと娘は存在しなかったのではとの疑いをかけられる。

冒頭から中盤あたりまでは、ヒッチコックのサスペンスのような雰囲気がある。予期せぬ事件に巻き込まれ、ただ翻弄される主人公の感じる怖さが描かれる。

ヒッチコック作品との違いは、ユーモラスな場面がなく、緊迫感のみで最後まで行ってしまう点。まじめなサスペンス劇。

終盤は兄のサイコパス的な怖さだけに焦点があたり、やや単調な流れになっている。最後に、たたみかけるようなテンポの良さでクライマックスを迎えれば、緊張感が最後まで続いたのにと思うと残念。

なかなかよくできたサスペンスミステリー。