高岡望著「グローバリズム後の世界では何が起こるか」

最近の海外ニュースを見ていると

・アメリカは、トランプがハチャメチャで、世界各国が大迷惑。誰がこんな大統領を選んだんだ。

・EUは、イギリスがオレ関係ないからねと出て行き、難民の受け入れ、破綻寸前国家の救済、極右政党の台頭など、中はガタガタで大丈夫なの。

・アラブはテロ、内線、宗派民族対立など紛争の宝庫。そのうえイスラエルが絡んでいるものだから、尚更のカオス状態。

・中国の傍若無人ぶり。札びら切って子分にするか、対立国には、チャイニーズスタンダードの押し売り。もっと上品に振る舞えないのかね。

と見えてしまう。

著者は現役外交官でエディンバラ総領事。20世紀から21世紀の世界の大転換期を、アメリカ、EU、アラブ、中国の4つの視点から読み解いている。

個別のニュースは、こういった軸を持って大きな流れを見ないと、何が何だかわからなくなってしまいがち。

国際政治を理解するための大変な良書でした。