映画「警視庁物語 顔のない女」(1959)の感想。

1959年制作。「警視庁物語」シリーズの第9話。

モノクロの刑事もので、映像に映る当時の街並みなどを見ているだけでも時代を感じる。今のテレビの刑事ドラマシリーズの元祖になるような作品。当時はテレビがまだ普及していなかったので、映画によるシリーズものになったのだろう。

刑事たちは地道で足でかせぐスタイルの捜査で、犯人に徐々に迫り逮捕に至る。謎解きのようなトリックはないしストーリーの起伏もない。ハラハラ感はないので、引き込まれるような印象はないが、つくりはしっかりしているので、それなりには面白い。

古典的刑事もののお手本のような作品。今のドラマと見比べるのも面白い。