韓国映画「コンフィデンシャル/共助」(2017)の感想。ヒョンビン主演。レベルの高い作品。

2017年公開の韓国映画。主演は、ヒョンビン、ユ・ヘジン。

とにかくテンポがよくて引き込まれる映画だ。真ん中くらいで出来のよさに感動してしまった。

北朝鮮では精巧なドル紙幣の偽造が行われていた。その銅板を奪い逃げた犯罪組織リーダーが韓国に潜伏する。南北はそれぞれの思惑でこの男を追っており、異例の共同捜査により事件解決にあたることになる。そこで南北の刑事がタッグを組んで犯人を追う。最初はギクシャクした関係であったふたりだが、徐々に互いを認め合うようになる。

謀略、友情、アクション、それにコメディも入っている。これだけ要素が入っているとどれかに焦点が当たって、単調な流れになりがちなもの。だが、この映画は、場面がうまく切り替わり、最後まで飽きることがない。この緩急のつけ方はかなりの高等テクニック。さすがだ。

更に、ヒョンビンがこれだけ画面に出続けていながら、ヒョンビンの映画になっていないところもすごい。トム・クルーズが出ればトム・クルーズの映画になるものだが、ここでは作品のよさが際だっていて、ヒョンビンだけが目立つことがない。なかなか出来ないことだ。もちろんヒョンビンが目的で観ても楽しめる。

韓国映画のレベルの高さを実感できる。こういう作品には、なかなかお目にかかることはできない。