映画「スパルタカス」(1960)の感想。 スタンリー・キューブリック監督。

ローマ時代のスパルタクスの反乱をテーマにした作品。スタンリー・キューブリック監督。

共和政ローマ時代、奴隷スパルタカスは、剣闘士として訓練を受けることになる。動物のような扱いに憤った彼は、自由を求め奴隷たちと反乱軍を結成し、ローマ軍との戦いに挑むことになる。

とにかくゴージャスな超大作。ローマ時代のきらびやかな繁栄が画面から伝わってくる。壮大な叙情詩を映像化したような感じを受ける。エキストラの数が半端ではない。戦闘シーンで両軍が対峙するは、古代のいくさを実際に目にしているようだ。

ストーリーはそれほど凝ったものではない。英雄スパルタカスとその妻との関係、敵将クラックスの人物像、ローマ政界の権謀術数などが、正統派の描かれ方をしている。

日本映画に例えると豪華キャストの忠臣蔵かな。超大作をゆったりと楽しみたいならよい映画だと思う。