映画「華麗なるギャツビー」(2013)レオナルド・ディカプリオ主演の感想

2013年公開でレオナルド・ディカプリオが主演。とにかく豪華絢爛の映画だ。前半のパーティーのセットは、まばゆいような派手な演出で、何を見ているのかわからなくなるほど。中盤から後半もギラギラとした映像で、大恐慌前の狂乱時代に相応しい。ちょっとやり過ぎな感じもするが。

ディカプリオの表情が徐々に変わっていく。事情が明らかになるにつれて、派手なお金持ちから内面の繊細さや不安があらわれる。この辺りはうまい。

ギャツビーは、こころは純粋だが、やっていることは汚いこと。まわりの人間も汚れた人ばかり。最後は悲劇的だし、元恋人もそんなものなのという態度をみせる。

夢を求めてチャレンジする人たちがつくったのがアメリカ。その挑戦者スピリットを賞賛する映画だ。

ただ、現実はきびしく、汚れている。夢を実現するために汚いことをする人もいるだろう。実現した夢も、それほどたいしたものではないかもしれない。ただ、夢を求める気持ちは純粋で気高いものだ。それを体現したのがギャツビー。