BS1スペシャル「世界で一番アツい日~キューバ・100万人の大行進~」

革命60周年を迎えるキューバの現状を伝えた特集番組。

5月1日のメーデーには首都ハバナでパレードが行われ、100万人が参加する。カストロ世代から次の世代へ政権が変わり、変革のときにあるキューバ。

医療と教育を無償で受けられる社会保障を現在でも維持しているが、医療レベルは高くない。言論の自由という点では、世界の最下位付近に位置している。一般市民に政治的な質問でマイクを向けても、通り一遍の答えか回答拒否の反応にあう。アメリカの経済封鎖による物資の不足は国民を苦しめ続け、国営企業でどんなに働いても給与は低いままだ。

高齢となった革命世代はいまだにカストロへの畏敬の念を忘れない。子の世代は様々。革命思想に共鳴する人がいる一方で、こういった環境に不満を持ち豊かな生活を求める人も多い。当然、孫の世代は、革命など自分とは関係ないという意識が強い。

憲法改正で同性婚を認めたりと変化に対応しようという動きはあるが、なかなか難しそうだ。革命思想が徐々に薄れてきているし、豊かな生活を送りたいというのは自然の流れだろう。鄧小平の時代の中国が市場開放へ大きく舵を切ったように、大胆な改革をしなければならないのだろう。

NHKBS1
BS1スペシャル「世界で一番アツい日~キューバ・100万人の大行進」
2020年1月4日 02:30-04:10

(本放送2019年10月12日 22:00-23:50)