イセドル九段引退碁。二子でもAIに敗れる。

引退碁といえば、川端康成の小説「名人」の題材となった本因坊秀哉名人のものが有名。

ここ10年くらい世界のトップとして君臨していたイ・セドル九段が、少し前に引退を発表し、AIを相手にした引退碁が行われた。

対戦するAIはハンドル。囲碁AI世界大会で3位のソフト。三番勝負の打ち込み制で、これまでの経緯から、イ・セドル九段の二子番からスタートとなった。

第一局 二子局(黒7目半コミ出し) イ・セドル九段黒番中押し勝ち
第二局 互先          囲碁AIハンドル白番中押し勝ち

となり、第三局は、イ・セドルの二子番(黒7目半コミ出し) となった。

序盤は、右下でイ・セドル九段がうまく打って少しリード。しかし、それからわずかな緩着がでてAIに差をつめられてしまう。その後は、AIのうまい打ちまわしに徐々に差を広げられて、最後はAIの中押し勝ち。

史上最強とも言われたイ・セドル九段が、コミがあっても二子を置くというのも驚き。そして二子を置いてもAIに敗れるという幕切れ。AIはどこまで強くなるのだろうか。

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イ・セドル引退碁No.3
2020年5月3日09:00-10:00