韓国映画「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました」(2023)の感想。

2023年公開の韓国コメディ映画。

軍事境界線に勤務する韓国軍兵士が、偶然6億円の宝くじの当たり券を手に入れる。しかし不注意にも風で飛ばしてしまい、北朝鮮兵士の手に渡ってしまう。両軍の関係する兵士たちが秘密裏に会合を持ち、賞金を手に入れるために策を巡らすことになる。

JSAと愛の不時着をそのままパクったような設定が取り入れられている。それがなかなかうまく機能していて、テンポ良くお気楽ストーリーが展開する。

交渉にのぞむ両軍の面々が、軍服を着ていながらも下心丸見えの表情。緊張の38度線が舞台になっているのだから、余計にばかばかしさが強調されていて笑える。人質として南北両軍に身代わりになって入り込む二人が予期せぬ高評価を受け、計画が破綻しそうなドタバタぶりも、展開が読めるにもかかわらず楽しく観ることができる。

よくできたコメディ作品。やはり韓国は映画づくりがうまい。