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NHK取材班「あの時、世界は… ―磯村尚徳・戦後史の旅」の感想。

1978年に放送された「NHK特集 あの時・世界は… 磯村尚徳・戦後世界史の旅」の9回シリーズをまとめた3冊本。第1巻・ ワルシャワの墓標・マンハッタン秘密計画・進め、デリーへ!第2巻・引き裂かれた聖地・ファイサル王の決意・ドゴールの挑戦第...
映画

映画「黒蜥蜴」(1968)の感想。丸山明宏、三島由紀夫出演。深作欣二監督。

江戸川乱歩原作、深作欣二監督。丸山明宏時代の美輪明宏が主演。人間人形の役で三島由紀夫も登場している。天知茂の江戸川乱歩シリーズを思わせるような毒々しいセットで繰り広げられる饗宴。まさに乱歩特有の怪奇色あふれる世界だ。この時代の丸山明宏は、何...
映画

映画「炎上」(1958)の感想。市川雷蔵主演、市川崑監督、三島由紀夫原作。

三島由紀夫の金閣寺が原作。市川雷蔵主演、市川崑監督。こんな難しい小説をどうやって映像化しているのだろと思いながら観てみたが、思いの外よくできていて引き込まれてしまった。とくに主人公市川雷蔵と仲代達矢との対比が鮮やかだ。吃音と不自由な足という...
映画

韓国映画「脱走」(2025)の感想。

北朝鮮兵士が韓国へ脱走しようとするストーリー。イ・ジェフン、ク・ギョファン出演。主人公の軍曹は除隊間近なので、その前になんとかして脱北しようしている。脱出劇が基本になるが、そこに過去に因縁のある少佐を配置したところがうまい。少しサイコパスの...

藤田晋著「勝負眼」の感想。

タイトルに惹かれて読んでみた。著者はサイバーエージェントの藤田晋社長。IT業界の代表的な成功者として有名だ。成功者のビジネス哲学的な話かと思ったが、教訓的なことはところどころに語られているのみで、自身のこれまでのエピソードをまとめたようなス...
食べ物

松屋「マッサマンカレー」の感想。2025年もスパイスがきいている。

これで何度目になるかな。松屋では2025年11月25日からマッサマンカレーの販売を始めている。記憶に残っているあの味を求めて、松屋に足を運んで見た。(写真のサラダは野菜セットにすると付きます。)濃厚なココナッツミルクの甘みとコク、スパイスの...
外国語

鳥飼玖美子著「通訳者たちの見た戦後史」の感想。

同時通訳として活躍し、その後英語教育者に転身してからもテレビなどでお馴染みの著者。自身の体験を交えて、通訳者から見た戦後史を語っている。英語との出会いとその後の修業時代の苦労話。若い頃から怖いもの知らずの行動力で第一線の通訳の場に出る。教育...

高木彬光著「神曲地獄変」の感想。

昭和54年初版発行。連合赤軍事件を扱ったドキュメンタリー小説。昭和47年9月から昭和48年4月までの雑誌連載で発表された作品。昭和の時代に世間を騒がせた連合赤軍連続リンチ殺人事件。その後、浅間山荘の立てこもり事件により、連日のテレビ中継で注...

レジナルド・ヒル著「骨と沈黙」の感想。(ネタバレ)

ダルジール警視を主人公とする警察ミステリーシリーズの第11作。シリーズの中でも特に有名な作品。ダルジール警視の独特なキャラで楽しませてくれる。探偵役なのに切れる頭脳があるわけではなく、猪突猛進型の捜査を行う。あくの強い性格が武器で、横柄な態...
映画

映画「殺人狂時代」(1967)の感想。岡本喜八監督、仲代達矢主演。

1967年公開のコメディ映画。原作は都筑道夫「飢えた遺産」。岡本喜八監督、仲代達矢主演。大日本人口調節審議会という得体の知れない団体が殺人を行っていく。大学講師がその陰謀に巻き込まれ、団体との対決することになる。元ナチスの将校や謎の女なども...
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