映画「ブラックベリー」(2023)の感想。

スマホのはしりであるブラックベリーの隆盛と衰退を描いたドラマ。

ブラックベリーというとオバマ大統領が使っていた姿を思い出す。あの頃はビジネスマン御用達の一世を風靡した端末だった。それが今では影も形もない状態になっている。IT業界の栄枯盛衰をそのまま体現したような物語だ。

オタクが集まるベンチャー企業が、やり手の経営者を迎え入れる。キーボード付き端末という時流にぴったりの技術を背景に、あっという間にシェア世界第二位にまで急成長。しかし、iPhoneとAndroidの登場により一気に失速していく。ストーリーは、まあ栄枯盛衰そのまんまといった流れだ。

創業の中心である3人は、徐々に会社から離れていくことになった。しかし、いずれも大富豪になって今日にいたっているようだ。常に世界のトップを走るのは難しいのだから、起業家の大成功物語と言ってよいのではないかな。アップルもマイクロソフトも、今後どうなるのかわからないのだから。